小さい頃から僕は写真を見るのも撮るのも、どちらも大好きでした。
10代の頃、友人がフィルムカメラをやっていて、僕も挑戦してみようと思い、
メルカリでMinolta 110 Zoom Dateという、フィルムカメラを中古で購入したのですが、
全く上手く使いこなせず、現像代やフィルム代が高すぎる上、
趣味として写真を続けることは、厳しいと感じてしまいました。
友人の撮った写真を見て、自分が撮ったものと比較して、さらに自信をなくす、ということを繰り返していた時期もありました。
最近は大分そういうことは減ったけれど、今でも時々は、やってしまいますね。
とにかく、その時は諦めるしかないのかなぁ、と思ったりもしていました。
何故そんなにフィルムカメラで撮ることに、こだわっていたのか、今となっては謎ですが、
僕の好きなバンドや、アーティストのアルバムのジャケやアー写も、フィルムカメラで撮影されているものが非常に多く、
僕自身そういうものにすごく憧れていて、その感情のあまり、
「フィルムカメラでなければ、こんなふうに撮ることはできないだろう」
とどこかで、強く思い込んでいたんだと思いますね。
でも最近になって、
以前から好きだったライアン・マッギンレーという写真家が、何かのインタビュー記事で、
「最近は殆どの写真を、スマホで撮っているよ」
と語っていたのを、ふと思い出して、
それに触発されて僕自身も、
「どうせならスマホだけで、できることを追求してみよう」
と思ったのが、また写真を撮りたいと思うようになったきっかけでした。
とはいえ、スマホのノーマルのカメラアプリで撮影しても、
僕が再現したいような、Rawな質感や雰囲気は、なかなか出せないと思い、
App Storeで「ローファイ」「フィルムカメラ」などのキーワードで検索をしていると、
「最後のフィルム」というアプリを見つけて、
なかなかアプリのネーミングセンスもいいなと思って、
実際に入れて使ってみたら、これがかなり良かったというか、
自分の中で、手応えがありました。
それからというもの、近頃は毎週のようにこのアプリを使って、
散歩の最中に写真を撮っていて、
写真を撮ることの本来の楽しさを、
今になって、もう一度味わい直しているというか、
何故だか、原点回帰したような、不思議な気持ちになっています。
何事も、シンプルに楽しむことが、
何よりも一番大事なのかなって、最近すごく感じています。
僕自身、何をするにあたっても、考え過ぎてしまうタイプなので、
敢えてそういうのを、意識的に全て取っ払って、身も心も自由になれる瞬間を、
自ら追求していくことが、今の僕には必要なのかなって思ったりしています。
追記
軽く書こうと思って書き始めたのですが、予想以上に長くなってしまいました。笑
読んでくださって、ありがとうございました。
かん (金曜日, 25 10月 2024 08:58)
>>でぃえごさん
でぃえごさんが書いてくださったことは、僕が写真で表現したいことそのものなので、それが伝わったことがものすごく嬉しいです。
「見ていて心が落ち着く」と言ってくださったのも、すごく嬉しかったです。
こちらこそ、素敵なコメントをありがとうございます!
でぃえご (木曜日, 24 10月 2024 16:27)
深夜ならではの退廃的な雰囲気と、静けさと、どこか穏やかさを感じる独特な写真ですね。個人的にすごく好きです。見ていて心が落ち着きます。
素敵な写真を共有してくださりありがとうございます。
かん (月曜日, 21 10月 2024 17:43)
>>ひかりさん
「影と光のコントラスト」に関しては、写真を撮る上で一番意識している部分だったので、それがちゃんと伝わったのがものすごく嬉しいですね。
「ぼやっとしたかんじ」は英語でいうと「Foggy」が近いかな、と勝手に解釈しているのですが、この単語には「霧のかかった」「あいまいな」「ぼんやりとした」というニュアンスも含まれています。
僕の好きなアーティストにFog Lakeという方がいるのですが、写真を撮る上で、その方のジャケットや音楽からも受けた影響は大きいかもしれませんね。
写真を見てくださって、コメントをくださってありがとうございました。
>>どんまるさん
初めまして。僕は明るい時間、暗い時間、もしくはその中間の夕暮れ時や夜明けなど、全てにおいてそれぞれの持つ景色のニュアンスや魅力があって、それを最大限に引き出してくれるのが写真の良さだと思っています。
植物や猫を撮影したりするのは僕も好きですね。でも最近すごく感じるのは、猫は上手く撮るのが難しいということです。きっと僕自身が緊張していたりとか、そういったちょっとした動作などが撮影をする際に猫にも伝わってしまうんだと思います。
そういう意味では、景色や建造物などを撮る方が僕には向いているのかな、と思ったりします。
コメントをくださってありがとうございました。
ひかり (土曜日, 19 10月 2024 15:15)
写真をみました。
これは私の感想です。
人と橋の影と光のコントラストや電球のぼやっとしたかんじがすきです。
どんまる (木曜日, 17 10月 2024 15:46)
初めまして。私も散歩が好きですが、明るい時間帯に植物を眺めたり、猫を探したりしていることが多いな~と思いました。散歩する時間帯を変えるだけで、見える景色の違いがあると、かんさんの写真を見て感じました。今度は少し暗くなってから、いつもとは視線の高さを変えて歩いてみようかなと思います!
かん (木曜日, 17 10月 2024 14:19)
>>UMAさん
UMAさんが「寂しい」というワードを書いてくださったのを読んで、本当に嬉しかったです。僕の写真から、それを感じ取ってくださったことが、すごく嬉しくて。この間、夜中に母と散歩していた時に、自分は寂しいから写真を撮っているんだと、実際に言ったことも思い出しました。朗読、めっちゃ興味ありますね。少し違うかもしれませんが、僕は音楽でいうとポエトリー的なもの、詩的な表現に重きを置いたラップやヒップホップの楽曲が大好きで、普段からよく聞いたりしています。(LOW HIGH WHO?というレーベルのアーティストとか、アルバムのジャケやMVも含めて大好きです) 僕の場合、どうしても家にずっと居ると頭で考えすぎてしまうんですよね。意識的に体を動かしたり、できるだけ外出して、敢えて別の場所に移動して気分を変えることが今の僕には必要だなと、最近はすごく感じています。「響いた」と言ってもらえたのも本当に嬉しかったです!ありがとうございます!
>>れいちぇるさん
「叙情的」「懐かしさ」って、ものすごく僕にとって大事なことなんです。写真の他にも、音楽とか映画とか。そういった感覚に浸ることそのものが目的で、映画や音楽、写真を探しまくったりしますね。なので、僕の写真からそれを感じ取ってもらえて、本当に嬉しかったです。このアプリは課金をすると、さらに新しいフィルムのエフェクトも使えるようになるみたいです。実際に今調べてたんですが、映画監督のクリストファーノーランの撮る映像をモチーフにしたエフェクトなどもあるようで、アプリとしても、着眼点というか、斬新で目の付け所が面白いな、と思いましたね。僕自身、何もしないでいても余計なことばかり考えてしまったりするので、あわただしさの中にも、シンプルな楽しみや時間を増やしていきたいなと思っていますね。こちらこそ、ありがとうございます!
UMA (火曜日, 15 10月 2024 19:34)
僕は写真撮らない方で、詳しくもないのでうまく表現できませんが、
「少し寂しい感じだけど落ち着く感じでいいな」と感じました。
リラックス目的の散歩のときにYoutubeの朗読等、
リズム?が一定で落ち着くものを聞きながら歩くので、
かんさんの「意識的に全て取っ払う」に似たことをしている気がしてます。
頭とか気持ちがすっきりするので心地よいですね、散歩。
今回の内容すごく自分にも響きました!
れいちぇる (火曜日, 15 10月 2024 14:45)
叙情的でなんとなく懐かしみを感じる写真たちでとても素敵です。
「最後のフィルム」というアプリ名、いいですね!
何事もシンプルに楽しむってほんと大事ですよね・・どうしても日々あわただしく過ごしてしまうので、シンプルに楽しめるものや時間をもっと持ちたいなと思いました、ありがとうございます!